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渡邉 茂樹; 花岡 宏史*; Liang, J. X.; 飯田 靖彦*; 渡辺 智; 遠藤 啓吾*; 石岡 典子
no journal, ,
神経内分泌腫瘍にはノルエピネフリントランスポーター(NET)を高発現しているものが多く、その診断や治療にはノルエピネフリン誘導体である[I]-m-Iodobenzylguanidine(I-MIBG)が利用されている。しかし、I-MIBGをトレーサとしたSPECTでは病変の数や転移部位を正確に把握することは難しいことから、I-MIBG治療の適応症例の判断や治療後の効果判定を行うには、解像度が高く定量性に優れるPETの適用が望まれている。そこで、神経内分泌腫瘍のPETイメージングを行うことを目的として、ポジトロン放出核種であるBr(半減期=16.1時間, 壊変=57%)を標識したBr-m-Bromobenzylguanidine(Br-MBBG)を合成し、その腫瘍集積性について検討を行った。BrはAVFサイクロトロンを用いてSe(p,n)Br反応により製造した。Br-MBBGはCuを触媒としたハロゲン交換反応により合成した。また、体内分布実験は神経内分泌腫瘍の一種である褐色細胞腫(PC-12)を移植した担がんマウスを作製し、BrとI-MIBGを投与することで行った。その結果、Br-MBBGを標識率50%で合成することに成功した。また、担がんマウスを用いた体内分布実験ではBr-MBBGが腫瘍に高く集積し(32% dose/g at 3 h p.i.)、その集積率はMIBGと比較しても高いことが明らかとなった。以上の結果からBr-MBBGは神経内分泌腫瘍のPETイメージングに有効である可能性が示された。
中村 進一*; 工藤 順一*; 鈴井 伸郎; 河地 有木; 伊藤 小百合; 石岡 典子; 伊藤 正志*; 川本 朋彦*; 松本 眞一*; 小玉 郁子*; et al.
no journal, ,
本研究では、プラナー型ポジトロン放出核種画像化システム(PETIS)を用いて、Cdの吸収・移行特性が異なる2品種のイネにおけるCdの動態を画像化し、それらを解析することにより、その機構の解明を目指した。実験材料にはCdを地上部に多く蓄積する品種の「長香穀」と日本型標準品種である「日本晴」を用いた。植物の根にポジトロン放出核種のCdを投与した後、Cdより放出されるポジトロンの消滅位置の2次元分布を連続的に得ることにより植物体内におけるCdの移行・蓄積を可視化した。その結果、「長香穀」と「日本晴」の地上部へのCdシグナルの蓄積のパターンにおいて明らかな違いが確認された。
山口 充孝; 河地 有木; 渡邉 茂樹; 佐藤 隆博; 荒川 和夫; 小嶋 拓治; 神谷 富裕; 渡辺 伸*; 武田 伸一郎*; 小高 裕和*; et al.
no journal, ,
宇宙線観測用に開発されたSi/CdTe半導体コンプトンカメラを重粒子線治療に応用するための技術開発を進めている。シリコン(Si)はコンプトン散乱断面積が比較的大きく、テルル化カドミウム(CdTe)は吸収断面積が大きいほか、半導体の中でも特に密度が高いため、コンプトンカメラとして高い検出効率を実現するための理想的な組合せである。エネルギー分解能が高い半導体検出器を用い、信号処理に低ノイズ電子回路を使用することで、高い位置分解能で複数の核種からの線を同時にイメージングすることができるコンパクトなカメラとなる。今回JAXA/ISASにおいて製作されたSi/CdTeコンプトンカメラの試作機を用い、医学・生物学用に必要な撮像能力についての評価を行った。医学・生物学用途で求められる三次元イメージを取得する能力を評価するため、モンテカルロシミュレーションにより、奥行方向の空間分解能を求め、実際の撮像結果との比較を行った。さらに、マルチヘッド化により空間分解能が改善することをシミュレーションによって再現し、それと実データとを比較した結果についても報告する。
飯田 靖彦*; Paudyal, P.*; 吉岡 弘樹*; 富永 英之*; 花岡 宏史*; Zhang, S.*; 穂坂 正博*; 竹内 利行*; 飛田 成史*; 渡辺 智; et al.
no journal, ,
本研究では、PET及び蛍光イメージングを組合せたマルチモダリティの有用性について検討するために、分子内に、放射性核種(RI)標識部位と蛍光標識部位を有するProbeを作製し、各々の画像を直接比較することで両者から得られる情報の同一性,画像の特徴を明らかにすることを目的とした。RI及び蛍光色素で標識するprobeは、CD20を抗原とする抗体:NuB2を用い、Cu及び蛍光色素を標識したNuB2をマウスに投与し、24時間後にPET及び蛍光撮像を行った。蛍光イメージングは体表面付近しか検出できないため、PET画像とは異なる画像を得る結果となったが、皮下に移植した腫瘍の評価には有用であると考えられる。マルチモダリティは各々の長所を組合せて利用することを可能とし、有用な情報をもたらすことが期待できる。